広大熱工学メルマガ76号(2013.7活動報告)

                広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
                    (松村・井上・神名・柳田研究室)
                            松村幸彦
                            井上修平
                            神名麻智
                            柳田高志


時々涼しい風も感じられるようになりました。メルマガの発行が送れて申し訳あ
りません。今年7月の活動報告を送らせていただきます。

7月にはNayとKelly の予備審査がありました。松村はハワイに出かけ、ハワイ
大学で講演のついでに休暇も取ってきました。

9月現在は、大学院入試も終わり、研究室では伝熱セミナーで山口に行きまし
た。9月に修了予定のKornpat, Nay, Kelly の3名は最後のまとめに忙しくして
います。終了しても学会や論文の対応などいろいろと必要です。

一方、スタッフは11/25, 26に東広島で行う国際会議JCREN2013の対応にドタバタ
しています。スポンサーのお願い、予稿原稿の収集、予算の立案、エクスカー
ションの準備、懇親会の手配などなど、本当に忙しくなってきました。もちろ
ん、これらの経験は今後に活かせるように整理して、研究室としての実力を高め
ていきたいと思います。

海外への派遣も進めています。海外共同研究で福富君がマレーシアに、福田君と
宇並君がタイにそれぞれ滞在中です。また、柳田助教も共同研究を進めるために
マレーシアに1ヶ月滞在の予定です。それぞれ、楽しみながら成果を上げること
を期待しています。

今回は寄稿をD3のKelly Yong Tau Len様、M1の宇並祐太様からいただいていま
す。

■ 寄稿(Kelly Yong Tau Len様)

Hello everyone, I am Kelly Yong Tau Len and I am from Malaysia. I have
just completed my PhD final defense and if everything goes well I will
return to my country in September.

For the past 3 and half years as PhD student, I am indebted to my many
laboratory mates in Thermal Engineering Laboratory who supported me
throughout the trials and tribulations as a PhD student. The times
spent together will be cherished forever.. The guidance, advices, and
special care given to me will be forever etched in my mind.

Words could not describe how I truly appreciate everyone help. In
addition I would not have gotten here without the superb guidance from
all the sensei in this laboratory that continuously pushes and
encourages me to work harder and they are always ready to help out
whenever needed. For that I truly appreciate it.


■ 寄稿(宇並祐太様)

ご無沙汰しております。皆様お元気でお過ごしでしょうか。M1の宇並です。

そろそろ日本の方は涼しくなってきたでしょうか。タイは想像していた程ではな
いものの、やはり日中に出歩くと汗だくになるほどには暑いです。

タイでの生活が始まった当初は何故か鼻水と咳、軽い頭痛が止まらず、また辛い
物を食べた翌日などはそれに腹痛がプラスされ最悪のコンディションだったので
すが、一週間もすると段々それも治まってきて体がタイという国に慣れてきたの
だなと思います。そのせいかどうかわかりませんが先日駅のホームでアメリカ人
らしき旅行者の方から「Will this train go to Siam Station?」と話しかけら
れたので「Yes, this train go to Siam」と答えたところ「Oh, are you not
local? You look like Thai」と言われました。複雑な気分でした。その後、彼
は何故かSiamではない駅で「Bye!!」と手を振りながら颯爽と降りていったとい
う落ちがあります。一応「This station is not Siam!!」とは言ったのですがイ
ヤホンをしていたため聞こえていない様でした。彼が本当に行きたかった駅はあ
の駅だったのだと信じています。

さておき、タイに来て自分の中で一番変化したと感じるのが、「とりあえずやっ
てみよう」とよく思うようになったということです。上記の例では英語を話して
いますが、タイでは基本的にはタイ語を用いているため、お店の方と会話をする
ことはできませんし、場所によってはメニューを読むこともできません。タイに
来る前はそのことを考え「これはほとんどの食事をコンビニで済ますことになる
のではないだろうか」と思って覚悟を決めていたのですが、実際に来てみるとお
店や屋台で売られているものがあまりにもおいしそうでそんな覚悟などあっけな
く崩壊してしまいました。それからは取り敢えず「アオアンニーカップ(これが
ほしいです)」だけを覚えて欲しいものがあればその言葉を使い、買い物をする
ようになりました。こうしてみると案外物事は簡単で、あれこれ考えていたこと
が馬鹿らしく思えてきます。勿論うまく自分の欲しいものが伝わらない、値段が
わからないなどの問題にはぶつかるものの、そういったことから自分が最低限覚
えておくべき言葉なども分かってきます。

これは何にでも言えることではないでしょうか。あれこれと考えてみるよりも、
まずは行動を起こしてみる。その結果失敗したとしても何かしらそこから学ぶこ
とはできるはずです。この考え方を知ることができただけでもタイに来た価値は
あったと思います。勿論研究も価値のあるものにしたいとは思っています。

もうそろそろ夏の合宿が行われる時期になってきました。最近送られてくる合宿
の会場についてや車の班分けのメールなどを見ると楽しそうで、自分が参加でき
ないことをとても残念に思います。事故等には気を付けて楽しんできて下さ
い。10月に研究室の皆様に会うことを心より楽しみにしています。


■ 7月の学会発表、講演等

<論文・総説(査読あり)>

Tau Len-Kelly Yong, Yukihiko Matsumura: Kinetic Analysis of Guaiacol
Conversion in Sub- and Supercritical Water, Ind. Eng. Chem. Res., 52
(26), 9048-9059 (2013.6)


<展望・解説・カラム等(査読無し)>

松村幸彦, 山〓亨史, 吉岡拓如: ソーシャルネットワークサービスを用いた日本
の森林の有効利用の検討, J. Jpn. Inst. Energy, 92(7), 619-626 (2013.7)


<国際学会発表>

Yukihiko Matsumura, Hokuto Takai, Chutinan Promdej: Effect of alkali
catalyst on supercritical water gasification of glucose, B20, The 9th
Asia Pacific Conference on Sustainable Energy & Environmental
Technologies (APCSEET 2013), Jul. 5-8, 2013, Japan. (Best Presentation
Award)

Ryunosuke Matsumoto, Tsunehiro Aki, Yoshiko Okamura, Takahisa Tajima,
Yutaka Nakashimada, Yukihiko Matsumura: Fundamental investigation of
hydrothermal pretreatment of marine macroalgae for sugar recovery, B12,
The 9th Asia Pacific Conference on Sustainable Energy & Environmental
Technologies (APCSEET 2013), Jul. 5-8, 2013, Japan.

Yutaka Nakashimada, Takeshi Yamaguchi, Satoshi Kawasda, Takahisa Tajima,
Tsunehiro Aki, Yoshiko Okamura, Yukihiko Matsumura: Fundamental study on
hydrolysis and acidogenesis of marine algal biomass for efficienct
methane fermentation under high saline condition, B08, The 9th Asia
Pacific Conference on Sustainable Energy & Environmental Technologies
(APCSEET 2013), Jul. 5-8, 2013, Japan.

Yoshiko Okamura, Tadaaki Matsuo, Yutaka Nakashimada, Yukihiko Matsumura,
Tsunehiro Aki, Takahisa Tajima: Isolation and characterization of marine
photosynthetic bacteria for metal removal from the marine biomass
residues, I24, The 9th Asia Pacific Conference on Sustainable Energy &
Environmental Technologies (APCSEET 2013), Jul. 5-8, 2013, Japan.

<講演>

Yukihiko Matsumura: Situation of energy utilizationin Japan and its
prospect, Lecture Sponsored by Coral Industries Chair of Renewable
Energy Resources, University of Hawaii at Manoa and by Hawaii Natural
Energy Institute, University of Hawaii at Manoa, July 24, 2013.
(Invited)

<受賞>

Phacharakamol Petchpradab Phothisantikul: 平成24年度広島大学工学部・工学
研究科学生表彰, 2013.3.22.

Yukihiko Matsumura, Hokuto Takai, Chutinan Promdej: Effect of alkali
catalyst on supercritical water gasification of glucose, Best
Presentation Award, The 9th Asia Pacific Conference on Sustainable
Energy & Environmental Technologies (APCSEET 2013), Jul. 5-8, 2013,
Japan.

<その他>

松村幸彦: 世話人,第11回広島大学バイオマスイブニングセミナー, 2013.7.17, 東広島.

松村幸彦: 解説,第11回広島大学バイオマスイブニングセミナー, 2013.7.17, 東 広島.

神名麻智: 司会,第11回広島大学バイオマスイブニングセミナー, 2013.7.17, 東 広島.

○関連トピックス

昨年、バンコクで開催した国際会議のJCRENですが、今年度は11/25-26に東広島
で開催です。ご参加いただければ幸いです。

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