広大熱工学メルマガ64号(2012.7活動報告)

                     広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
                       (松村・井上・神名・柳田研究室)
                            松村幸彦
                            井上修平
                            神名麻智
                            柳田高志


暑い日が続きます。少し歩いただけでも汗が出てきます。皆様、いかがお過ごしでしょう
か。7月になって、学生も試験などで忙しくなるとともに、スタッフも試験問題の作成、
採点、成績登録などで忙しくなってきます。暑さに負けず、と言いたいところですが、さ
すがに夏ばて気味、疲れて眠ってしまって夜の仕事も進みません。それでも、キッズエネ
ルギーシンポジウム、伝熱セミナー、バイオマス科学会議などの実行委員もこなしつつ、
何とか業務を進めています。

7月には、海外の協同研究先であるペトロナス工科大学の上村様が来広されました。ま
た、大学院の推薦入試もあり、何人かの学生が受験しました。一方、タイから来ていた短
期の学生3人は帰国しました。博士課程の宗綱氏、Chutinanさんも予備審査を終了、8月
には公聴会の予定です松村は外部審査員としてマレーシアのシアンス大学を訪問しまし
た。学期末の季節で大学は忙しく、学会などもないために成果リストが伸びにくい次期で
す。

今回は、スタッフカラムを柳田助教から送らせていただきます。また、寄稿をD2のKelly
Yong Tau Len様とM2の同前豪様からいただいています。


■ スタッフカラム(柳田高志)

大学に赴任して早くも1年が経過しようとしています。大学に来てからは、学生のグロー
バル化や大学としての国際競争力強化に対する取り組みに関わる機会が多くあり、国際的
な潮流に対して大学としてどう対応していくかという動きが活発になっているという感じ
を受けました。これから熱工学研究室を卒業しいく学生さんの中にも、海外で活動する機
会がある人も多いと思います。
 
そこで今回は、海外にいったときの現地語でコミュニケーションをすることについて、少
し述べさせていただきたいと思います。国際的な共通語としての地位を固めているのは
「英語」となるのですが、英語圏以外の国に行く機会があるときは、是非現地語でのコ
ミュニケーションを試みていただきたいと思います。というのも、以前に青年海外協力隊
員として3年間サモアで活動した時に体験したことですが、たとえ片言でも現地語でコ
ミュニケーションをとるということは、現地の人の対応が驚くほどに変化するということ
を何度も目の当たりにしたからです。様々な情報を教えてもらったり、真摯な対応をして
もらったり・・・。
 
今でも国際学会への参加などで海外に行く機会があるときには、「旅の指さし会話帳(情
報センター出版局)」を持って、現地の人と現地語で触れ合うことを楽しみにしていま
す。先日はイタリアで開催されたヨーロッパバイオマス会議に参加したのですが、このと
きのエピソードを一つ紹介したいと思います。ある夜に、食事をしてホテルに戻った時に
フロントの叔父さん(腕にはタトゥーがあり、首には金のネックレス、まるでイタリアン
マフィアの風貌)と覚えたてのイタリア語で会話をしたところ、前日までの無愛想な対応
が激変し、バーから勝手にワインを持ってきて振る舞ってくれて、受付の若いお姉さんま
でもがインターネットの接続料をポケットマネーで支払ってくれたりしました。さらに、
「彼はキックボクシングの世界チャンピオンだ」と叔父さんの冗談まがいの紹介で会話に
加わってきお兄さんと4人でしばらく楽しい時間を過ごしました。と、その人は日本でも
格闘好きの人には有名なK-1チャンピオンのジョルジオ・ペトロシアン(Giorgio
Petrosyan)でした。このように、現地語で話をすることは、人と人との距離を格段に縮
め、コミュニケーションがとても楽しいもとなります。この時に、撮影した写真は大切な
記念の品となりました。
 
もし海外で仕事をする機会がありましたら、現地語でのコミュニケーションに挑戦しては
いかがでしょうか。すばらしい出会いや素敵な思い出にきっと巡り合えるはずです。余計
な話をしてしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。


■ 寄稿(Kelly Yong Tau Len様)

Hello everyone, I am Kelly Yong Tau Len and I am from Malaysia. Currently I am
a Doctoral Student in my second year in Thermal Engineering Laboratory under the
supervision of Matsumura sensei. For the past 2 years, the experiences I gained
in this laboratory has been precious, both academic wise as well as friendships.
Most important of all, working together with everyone in the laboratory.

In our laboratory, we practiced working independently as well as teamwork when
necessary to achieve our common goal in finding new and exciting results in the
area of our research. Life as research students are at times stressful because
we are consistently pushed to achieve our mission and objectives in research.
However, in the end of the day it is all worth it because it ultimately makes us
stronger and all ready to face the challenges ahead when we leave the laboratory
and join the real world out there.


■ 寄稿(同前豪様)

修士2年の同前です。厳しい暑さが続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

大学では前期の終了が近づいており、レポート、大学院入試の試験勉強、研究とそれぞれ
励んでいます。

私は大学院から現在の研究室に配属され1年半が経過しようとしています。今でも留学生
の多さとその入れ替わりの早さに驚かされています。つい最近ではタイから短期で留学生
が3人も来ていました。英語を使用する場面が増え、英語の重要性を再確認させられまし
た。また現在の研究室では海外経験のある人が多いということにも驚かされています。今
年卒業された多くの先輩方も海外を経験していました。その先輩方の海外での出来事を聞
いていると更に英語を勉強していきたいと思うようになると同時に今までとても遠く感じ
ていた海外がとても身近に感じられるようになりました。自らの語学学習のモチベーショ
ンを維持させる為にも、海外経験の準備の為にも海外経験者の話を聞くことはとても良い
事かもしれません。これから海外に出ていきたいと考えている方や語学学習に対するモチ
ベーションが維持できない方は海外経験者の話を一度聞いてみる事をお勧めします。


■ 7月の学会発表、講演等

<国際学会発表>

S. Inoue, T. Tomie, D. Nakahara, Y. Iba, Y. Matsumura: Mass spectroscopic
analysis for behavior of nano catalyst under CVD synthesis of single-walled
carbon nanotube, 16th International Symposium on Small Particle and Inorganic
Cluster(ISSPIC), Jul. 8-13, 2012, Leuven, Belgium.


○関連トピックス
チュラロンコン大学のTawatchai先生と共同で再生可能エネルギーとナノテクノロジーの
会議を開催します。Abstract による申し込み締切は8/15です。添付ファイルを御覧下さ
い。


------------------------------------------------------
研究室のホームページは http://home.hiroshima-u.ac.jp/hpthermo/ です。過去のメル
マガも読めます。
共同研究、奨学寄付金、受け付けています。ご連絡は mat@hiroshima-u.ac.jp までお願
いします。
なお、メルマガの配信停止の連絡、お気づきの点、コメントなどはmat@hiroshima-
u.ac.jpまでお願いします。
(@は半角に変えてください。)





ホームへ