広大熱工学メルマガ52号(2011.7活動報告)
広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
松村幸彦
井上修平
吉田拓也
神名麻智
皆様、暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。大学に求められることも多く
なってきており、クーラーは温度を高めに設定、予算の削減もあり、厳しい研究条件と
なってきています。それでも、スタッフ4人体制で、学生にもいろいろな経験を積んでも
らいながら、しっかりした成果を出していきたいと思います。
7月には、タイから短期で来てくれていたKraiwit君が帰国しました。しっかりした一連
の研究をしてくれました。また、マレーシアのペトロナス工科大学から3名の研究者に訪
問いただきました。研究室の人数も増えて、出入りも激しく、最近は月に1回歓迎会や送
別会をしています。
海外共同研究では、昨年度は政治状況のためにタイに学生を送れなかったこともあり、今
年は2名がタイ、1名がマレーシアで研究をしてくる予定です。TOEICの点も伸びてきて
います。学生のレベルも上がってきて、論文原稿が出てきています。最近はスタッフの方
の原稿チェックが律速段階になりつつあります。プライオリティを設定して、論文をしっ
かり出していきたいと思います。
他に、良いニュースとしては、山下泰直君がエクセレントスチューデントスカラシップの
対象者に選ばれました。これは、優秀な学生には半期授業料を免除するしくみです。残念
なニュースとしては、Jaruvee さんが交通事故に遭い、入院しましたが、幸い大きな傷も
残らないで、先日退院しました。
7月の活動報告をお送りします。今回は、今年3月に修士を修了した山崎慶彦様と、4月
にM1となった丹田翼様から寄稿を頂いています。
■ 寄稿(山崎慶彦様)
平成22年度修了生の山崎慶彦です。松村先生をはじめ、たくさんの方々にお世話になりま
した。
現在私はJR東海に勤務しており、大阪の鳥飼という場所で、新幹線の検査修繕作業を
行っております。内容は交番検査と呼ばれるもので、約一カ月周期で行われる検査で
す。6月より配属となり、まだまだ勉強することが山ほどあり、日々精進しているところ
ですが、自分が一度検査した車両が交番検査に戻ってくる時期になりました。実際に戻っ
てきた車両をみると安心感や達成感を味わうとともに、これからもしっかりと安全を守っ
ていかなければならないと意識しています。また、7月となり、建屋内の温度は40度近く
なっており、社会人は知力も大事ですが、体力も必須だと身にしみています。
まだまだ未熟者ですが、ひとつ学んだことをお伝えします。当たり前のことを当たり前に
やるということです。当たり前のことでも、常に意識していないと、ずっと続けていくこ
とは難しく、そして自分が苦しい時でも他人を思いやりながら継続していくとなると、想
像以上に大変なものです。研究でもそうですが、何事も自分ひとりでは仕事はできませ
ん。これからも、自分の周りにある他人の思いや行動に感謝し、当たり前のことをしっか
りとやっていきたいと思っています。その中で、さらなる成果を出せればと精進していき
たいです。研究室の皆さんも、今一度、自分の周りにある当たり前を見直し、しっかりと
メリハリのある生活をしてみると、新たな自分に気づくかもしれませんね。
研究室にも新しいメンバーが入り、心機一転した雰囲気はもう慣れてきたころだとは思い
ますが、過去のよい伝統や熱意は忘れず、一日一日を大切にして、お互いに成長した姿で
会えることを願っています。
最後に、皆様お体には気をつけて、良い日々を過ごしてください。熱工学研究室の益々の
ご発展を願っています。
■ 寄稿(丹田翼様)
修士1年の丹田です。いよいよ夏本番となり、日差しが厳しい季節となりました。皆様い
かがお過ごしでしょうか。
大学では前期が終了しますが、研究室を訪れる学生は多く、研究や大学院試験の勉強に励
んでいます。最近の研究室では、広島大学全体の節電運動により冷房の設定温度が29℃に
保たれています。私はエアコンの省エネ化を目的とする研究を行っているため、その研究
の重要性を身をもって体感することとなりました。
この夏で修士課程に入学してから約4カ月になります。その期間に学会、論文、グループ
リーダーなど様々な経験をしたように思います。特に論文については松村先生、北原様、
白井様の指導のおかげで、この期間に3〜4本執筆することができました。松村先生にはお
忙しい中、論文の添削、指導などに貴重な時間を割いていただきましたことを感謝いたし
ます。論文を書くことは正直つらいと思うこともありました。しかし、英語力、論理的思
考を養う良い機会であるとも思いました。B4でも、実験結果に自信がなくとも、論文を作
成してみてはいかがでしょうか。きっと何か得るものがあると思います。
■ 7月の学会発表、講演等
<論文・総説(査読あり)>
Hendrex W. Kazembe-Phiri, Yukihiko Matsumura, Tomoaki Minowa: Reaction
characteristics of blycerol pretreatment of bio-oil with calcium hydroxide for
biodiesel production, J. Jpn. Petrol. Inst., 54(4), 266-271 (2011.7).
Shuhei Inoue, Yukihiko Matsumura: MD study of functionalized single-walled
carbon nanotube, J. Therm. Sci. Technol. (Tokyo, Jpn.), 6(2), 256-267 (2011.7).
<講演>
松村幸彦「バイオマス,バイオ燃料・エネルギーの現状と将来」広島バイオテクノロジー
推進協議会総会記念講演, 2011.7.22, 広島.
神名麻智「Acremonium cellulolyticusにおけるヘミセルラーゼ活性向上の検討」広島大
学大学院工学研究院第32回機械システム工学講演会, 2011.7.27, 東広島.
<受賞>
山下泰直: 広島大学成績優秀学生奨学制度「エクセレントスチューデントスカラシッ
プ」, 2011.7.8.
<その他>
松村幸彦:ペトロナス工科大学来学対応, 2011.7.12-13.
松村幸彦:Churalongkorn大学短期留学受入担当, Kraiwit Laopreeda, 2011.5.16-
2011.7.20.
松村幸彦:世話人, 広島大学大学院工学研究院第32回機械システム工学講演会,
2011.7.27, 東広島.
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