広大熱工学メルマガ49号(2011.4活動報告)
                     広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
                            松村幸彦
                            井上修平
                            吉田拓也


早いもので、新年度が始まって1ヶ月、講義も、ゼミも、研究も、軌道に乗ってきまし
た。この春就職した卒業生もこのGWに顔を出してくれますが、すっかり社会人らしくなっ
ています。皆様、いかがお過ごしでしょうか。今年4月の活動報告です。

博士号を取ったKazembe氏は1ヶ月滞在を延長してこの5月に帰国です。一方、新メンバー
としてインドネシアから Obie氏がD1の学生として入ってきました。世界銀行の奨学金をも
らっての来日ですが、福島の原発の影響で、世界銀行がなかなか渡航を許可せず、是非に
日本に行きたいのだ、という申請書を書いての来日です。20日ほど遅れてのスタートに
なりましたが、既に論文のレビューを精力的に進めています。

社会人になったメンバーから聞くのは、英語力の重要性です。各社とも英語に力を入れて
おり、TOEICで700点、800点を取るように指示されている、という話です。ところが、社会
人になると勉強したくてもする時間がなく、学生の間に点を上げておけばよかった、とい
う声もあります。もっとも、会社によっては英語教室に行かせてくれるところもあるよう
です。いずれにしても、学生の間に英語力を伸ばすことは重要です。

4月の活動報告をお送りします。今回は、今年3月に修士を修了した伊藤恭平様と、4月
にM1となった射場勇士様から寄稿を頂いています。


■ 寄稿(伊藤恭平様)

2010年度修了(現・株式会社デンソー)の伊藤恭平です。

研究室の皆様いかがお過ごしでしょうか、新B4、新しい留学生も入りにぎやかな研究室生
活を送られている事と思います。

私は4月に愛知県に赴任してようやく新人研修の1カ月目を終了し、社会人の時間にも少し
慣れてきたところです。新人研修でも企業がグローバルに進出していく中で英語は最低限
必要だということをかなり強調しています。

私も研究室に入る前は英語が苦手でTOEICもなんとか400点を超える程度でしたが、研究室
での留学生の多さ、英語を積極的にゼミ等に取り入れていく姿勢に触発されて英語を頑
張ったことを思い出します。そしてなにより、昨年度は修士にもかかわらず7月に京都、3
月にはホノルルと国際学会に二度にわたりポスターと口頭による発表をさせていただき、
これらの経験は何事にも代えがたいもので感謝に堪えません。それによりTOEICも600は確
実に超える実力を身につけることができました。今後は800点そしてTOEICにとらわれない
英語力を身につけて行きたいと考えております。今一つ後悔している事と言えば、英語の
勉強を始めた時期です。私は正直M1の後半から本腰を入れたので、B4から始めればもっと
伸びていたと考えられます。

学生の間は時間に縛られずのびのびと学ぶ時間があると思います。あっという間に社会に
出ることになるので、私のように後悔しないように、今の時間を大切にして「自ら学び、
自ら考え、行動」してみてください。熱工ならその環境が十分備わっていると感じます。


■ 寄稿(射場勇士様)

みなさんこんにちは私は熱工学研究室M1の射場です。

昨年度大変お世話になった先輩方が卒業され、早いものでもう1ヶ月たとうとしていま
す。しかし研究室では新しいB4も研究室の仲間に加わり、研究室の雰囲気も変わったよう
に感じます。私も今まで先輩方に引っ張っていただいていたB4という立場から後輩を牽引
していくM1という立場になり、気持ちを引き締めていかなければと思っています。

さて、今回の私が投稿をしている今、ちょうど私がカナダ留学の際にお世話になり、大変
仲良くなったサウジアラビア人が来日しています。そこで今回は彼が日本で感じたこと少
しお話したいと思いま。

最も彼が感動したことは、外国人からよく聞くありきたりなことですが、日本のサービス
の質の高さだそうです。例えば、彼が実際に体験したことで、宮島のロープウェーで頂上
からの下りのロープウェーの最終出発に多くのお客さんと共に間に合わなかった際、すべ
てのお客さん最後の一人が乗るまでロープウェー終了時間を延長して営業していたことに
驚いてたようです。また、徒歩用の下山道があるのにわざわざ時間を延長してお客さんを
待つのはすばらしいとのことでした。このようなサービスは日本人にとっては当たり前の
ことのように感じますが、海外ではこのようなサービスは普通ではなく、お客さんを第一
に考える日本のサービスは世界一だといっており、興奮した口調で私の友達にもこの日本
のサービスの良さを是非伝えてくれと言っていました。

現在社会では社内公用語を英語にするなど、日本もグローバル化している動きがあります
がその際にはこのすばらしい世界に誇れるサービスを忘れることのないことを期待したい
です。

研究とはまったく関係の無い話となりましたがこれから修士課程2年間しっかりと研究に励
みたいと思います。


■ 4月の学会発表、講演等

<展望・解説・カラム等(査読無し)>

柳田高志, 美濃輪智朗, 清水嘉久, 野田洋二, 松村幸彦, "超臨界水ガス化による鶏糞のエ
ネルギー利用", 畜産の研究, 65(2), 243-247 (2011.2)


<国際学会発表>

Yukihiko Matsumura: The development and reactor engineering of supercritical
water gasification, Future Bioenergy Technology Seminar, International Green
Energy Business Conference 2011, Apr. 7, 2011, Daegu, Korea (Invited).


<受賞>

PROMDEJ CHUTINAN, 広島大学学生表彰 社会活動 翻訳活動, 2011.4.3. [アジアのバイオ
マス情報を整理したアジアバイオマスハンドブックのタイ語訳を行った。]

<その他>

松村幸彦:電話取材対応, 含水性バイオマスの有効利用について, 講談社フライデー,
2011.4.25.

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