広大熱工学メルマガ43号(2010.10活動報告)
広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
松村幸彦
井上修平
吉田拓也
前々回、前回のメルマガに引き続いて、10月の活動報告です。
共同研究の幅を広げることは重要です。現在、マレーシアのペトロナス工科大学との共同研究
を進めています。先方の持っている半炭化の技術と、こちらの持っているバイオマス利用に関
するプロセス構築の知見を合わせて、有効なシステムを組みたいと思っています。このため
に、広島大学からはM2の上中君に短期でペトロナス工科大学に滞在してもらい、先方の研究
者と打ち合わせをしながらプロセス計算をしてもらいました。学生にとっても、海外の滞在経
験は有効です。少しでも、いろいろな経験をしてもらえればと思っています。ただし、TOEICで
550点以上取ることが条件。英語の勉強はこれからの工学部卒業生、修了生には必須です。
毎回、メールにOBの方から寄稿をいただいていますが、中には連絡が取れなかったり、忙し
くてなかなか原稿をいただけない方もあります。そこで、OBにこだわらず、現在の学生から
も時々寄稿をもらうことにしたいと思います。今回は、マレーシアに滞在した上中君に書いて
もらいました。
10月の活動報告をお送りします。今回は、上中康平様から寄稿を頂いています。
■ 寄稿(上中康平様)
修士2年在学の上中です。外もすっかり寒くなり、暖房が欠かせない時期になって来ましたが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。最近研究室では、おそろいの熱工パーカーを作るなど、
研究室みんなで仲良く元気に過ごしています。
さて私事ですが、今年の秋11/12〜11/19の約一週間共同研究のためマレーシアのペトロナス工
科大学に行きました。慣れない環境での生活や言葉の不安もありましたが、現地の先生方のサ
ポートもあり充実した一週間を過ごすことができました。
マレーシアでは、半炭化プロセスの経済性の評価を行ってきました。同じバイオマスの研究で
すが、自分の取り組んでいる専門と異なるため、悪戦苦闘もしましたが、知識の幅も広げられ
た良い機会であったと思います。現地の先生との会話のなかで「日本の学生は実験装置などを
外注するのではなく、自前で製作している。これは日本の学生の強みでありため、このような
部分を伝えて貰いたい。」という言葉を貰いました。普段何気なくしていたことが、研究室で
貴重な経験をさせてもらっており、ありがたいことだと実感しました。
帰国後も先方と研究を継続しており、今後も双方の発展に繋がればと思っています。
■ 10月の学会発表、講演等
<国内学会発表>
伊藤恭平, 井上修平, 松村幸彦「白金族元素含有単層カーボンナノチューブの直接的合成法」
第2回マイクロ・ナノ工学シンポジウム, 2010.10.13-15, 松江.
<講演>
Kazembe-Phiri, Hendrex Wycliffe: Thermal pretreatment of bio-oil feedstock for
biodiesel production by Ca(OH)2-catalyzed ethanolysis: Sustainable source of power
for developing countries, 第4回広島大学・産総研バイオマスオープンセミナー,
2010.10.22, 東広島.
Promdej, Chutinan: Effect of temperature on tarry material production of glucose in
supercritical water gasification, 第4回広島大学・産総研バイオマスオープンセミナー,
2010.10.22, 東広島.
<その他>
井上修平:座長, セッション4A ナノ材料と熱工学, 第2回マイクロ・ナノ工学シンポジウム,
2010.10.13-15, 松江.
松村幸彦:オーガナイザ, 「化学反応を用いた熱工学の基礎から最先端まで」,「熱工学コン
ファレンス2010」プレコンファレンス・セミナー, 2010.10.29, 長岡. [日本機械学会
No.10-71]
松村幸彦:司会, 「化学反応を用いた熱工学の基礎から最先端まで」,「熱工学コンファレンス
2010」プレコンファレンス・セミナー, 2010.10.29, 長岡. [日本機械学会No.10-71]
井上修平:オーガナイザ, 「化学反応を用いた熱工学の基礎から最先端まで」,「熱工学コン
ファレンス2010」プレコンファレンス・セミナー, 2010.10.29, 長岡. [日本機械学会
No.10-71]
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