広大熱工学メルマガ42号(2010.9活動報告)
広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
松村幸彦
井上修平
吉田拓也
前回のメルマガに引き続いて、9月の活動報告です。
前回のメルマガに書き忘れましたが、10月からBankさんが研究生として参加しています。
チュラロンコン大学からの研究生で、バイオマスの水熱前処理の研究に携わります。タイ
との共同研究の絆が深まっており、成果にもつながっています。タイの政変で今年は学生
を送ることができなかったのが残念です。
だんだんと研究室のレベルが上がってきています。TOEICも、以前は400点あればまあ、と
いう雰囲気だったものが、最近は修士の学生で700点以上が3人、600点以上も2人、M2
は全員500点以上で、海外での学会発表をします。松村が広島大学に赴任した頃には、学
生の国際学会での発表はなかなかできない状況でしたが、何とか2003年に北九州の国際学
会で長田さんに発表してもらい、2005年に伊藤君に韓国で発表してもらいました。その頃
は、1年に1人程度国際学会に発表してもらうのがやっとだったことを思えば、大きな進
歩です。学部、専攻としても英語の教育に力を入れてもらっており、全体としての英語力
も上がってきていることもあるかと思います。とはいえ、実際に仕事をするには800点は
ほしいのが実際、ますますがんばってほしいところです。なお、熱工学研究室では、今の
M1からは、550点以上が国際学会発表要件です。今のM1、B4もがんばって英語の勉
強を進めています。
9月の活動報告をお送りします。今回は、辻本剛様から寄稿を頂いています。
■ 寄稿(辻本剛様)
09年度卒業(現・潟Nボタ)の辻本です。
先日リクルータ活動で熱工学研究室を訪問してきました。就職活動を始めたばかりのM1
やハワイの学会に行く学生達の慌しさ等、変わらない雰囲気の研究室を久しぶりに楽しん
できました。
私は今年4月に潟Nボタ入社いたしまして、10月から筑波工場へ生産技術として配属さ
れ、日々勉強が続いています。入社してからというもの学ぶことがとにかく多いので、メ
モを取る重要性を改めて感じます。熱工学研究室でも研究ノートを事細かにとるようにと
いう環境があり、それが生きているのかなと思います。後から見ても詳細を思い出せるよ
うなメモをとる習慣を学生のうちにしっかり身につけておきましょう。
また近年工場の海外移転等で海外進出が積極的に進められており、入社以来英語の必要性
を意識することが多くなってきており、学生のうちにもっと英語を勉強しておけばよかっ
たと感じます。今年から熱工学研究室の留学生がさらに多くなったようですので、英語で
会話できるチャンスを生かしてください。
最後に、B4・M2の卒業・修士論文作成が始まり忙しい時期かと思いますが、研究は今
しかできないことなので悔いの無いように頑張ってください。一方で、自由に時間が使え
るのも学生の間だけですので、今しかできないことを考えて精一杯学生生活を満喫してく
ださい。
■ 9月の学会発表、講演等
<国内学会発表>
松村幸彦, 山下泰直, 井上修平, 川井良文, 清水嘉久, 野田洋二, 美濃輪智朗「各種バイ
オマスに関する超臨界水ガス化反応速度定数の比較」化学工学会第42回秋季大会,
2010.9.6-8, 京都.
富永隆嗣, 井上修平, 松村幸彦, 河野正道「CVDによるカーボンナノチューブの合成とそ
の生成領域 」第4回分子科学討論会2010大阪, 2010.9.14-17, 豊中.
<講演>
山下泰直:「各種バイオマスの超臨界水ガス化反応速度」第3回広島大学・産総研バイオ
マスオープンセミナー, 2010.9.17, 東広島.
野口琢史:「バイオマススラリーの水熱条件における伝熱特性」第3回広島大学・産総研
バイオマスオープンセミナー, 2010.9.17, 東広島.
<その他>
松村幸彦:懇親会挨拶, 日本エネルギー学会バイオマス部会第10回バイオマス夏の学校,
2010.9.3-4, 東広島.
松村幸彦:日本エネルギー学会バイオマス部会挨拶, 化学工学会エネルギー部会バイオマ
ス分科会・日本エネルギー学会バイオマス部会共同講習会「京都発バイオマス講座 -前処
理・バイオディーゼルを中心として-」, 2010.9.5, 京都.
松村幸彦:シンポジウムオーガナイザ, 「バイオ利用新エネルギー技術の展開」化学工学
会第42回秋季大会, 2010.9.6-8, 京都.
松村幸彦:座長, 「バイオマス利用技術の明日を切り開く化学工学」化学工学会第41回秋
季大会, 2010.9.6-8, 京都.
松村幸彦:オーガナイザ, 『伝熱工学資料』の内容を教材にした熱設計の基礎と応用, 日
本機械学会熱工学部門講習会 2010.9.27-28, 東京. [日本機械学会No.10-70]
井上修平:オーガナイザ, 『伝熱工学資料』の内容を教材にした熱設計の基礎と応用, 日
本機械学会熱工学部門講習会, 2010.9.27-28, 東京. [日本機械学会No.10-70]
松村幸彦:司会, 『伝熱工学資料』の内容を教材にした熱設計の基礎と応用, 日本機械学
会熱工学部門講習会, 2010.9.27-28, 東京. [日本機械学会No.10-70]
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