広大熱工学メルマガ28号(2009.7活動報告)
                     広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
                            松村幸彦
                            井上修平
                            吉田拓也


夜など、涼しく感じることも多くなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

ようやく大学院の入試も終了、4年生もほっとしています。結果が出るのは9月8日。それまで束の間の夏休
み、といった所です。もっとも、G4棟の移動があるので、実験できる学生は実験にも追われることになりそ
うです。

今年も2名、タイのチュラロンコン大学に1ヶ月行っています。M1の中嶋君と山崎君で、1週間が経とうと
しています。タワッチャイ先生には大変お世話になっています。また、そろそろドイツに留学していた社会人
博士の下郡さんが帰国する頃です。7月始めにハンブルクで学会があった時に留学先のボッヘム工科大学に
寄ってきましたが、しっかりいろいろなことを吸収していて感心しました。海外に行く機会は、視野を広げ
て、文化の違いを理解するのに有効です。できるだけこの機会を設けたいと思います。今年は、海外での発表
も予定しています。タイ、韓国、米国などに学生が発表に行く予定です。

そのためにも必要なのは英語力。TOEICの点を少しでも上げることが大切です。熱工学研究室では学部の目標点
600点、大学院の目標点800点としています。この点を越えたらメルマガで紹介することにしているのですが、
なかなか大変そうです。それでも、「みなさん、夢を叶えるために一番大切なものは何かわかりますか? −
 それは、夢を持つことです。 (鴨川アスミ)」という言葉の通り、熱工学の卒業生が皆、国際的な視野を
持って、英語を自由自在に操れる力を持って、国内外で活躍することを夢見て、地道な努力を続けたいと思い
ます。

なお、日本エネルギー学会誌に熱工学研究室の紹介が載りました。このメールに添付しますが、携帯などで読
めない場合にはホームページにも載せてありますので、そちらをご覧ください。

7月の活動報告をお送りします。今回は、土肥由明様から寄稿をいただいています。



■ 寄稿(土肥由明様)

 私は2007年に熱工学研究室を卒業した、土肥と申します。これから社会人になる学生の皆様にアドバイ
スをさせて頂きます。

僕は今年度から社会人として山梨で日々業務に励んでいます。まだ入社して4か月ですが、社会人になって自
由に使える時間がほとんどないということを感じました。一週間の内、平日は朝早く出社し、夕方まで仕事す
るので、それだけでほとんど時間がすぎてしまいます。
なので、休日の2日間がとても貴重な時間と感じるようになりました。

今思えば、大学時代が唯一、お金で時間を買える期間であったと思います。まとまった自由に使えるが時間が
ある今、後々思い返しても後悔しないような濃密な時間を過ごしてください。



■ 7の学会発表、講演等

<展望・解説・カラム等(査読無し)>
井上陽仁, 縄田大輔, 山地憲治, 山本博巳, 内山洋司, 松村幸彦, "バイオマス利活用支援システムの構築",
エネルギー・資源, 29(5), 299-303 (2008). (案内を忘れていました。)

松村幸彦, "広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻熱工学教育科目", J. Jpn. Inst. Energy, 88
(6), 512-514 (2009).


<国際学会発表>
Matsumuara, Yukihiko; Inoue, Shuhei; Hara, Shotaro; Kaminaka, Kohei; Munetsuna,Hiroto; Noda, Yoji:
Supercritical water gasification of hydrogen fermentation residue for complete use of food waste,
17th European Biomass Conference & Exhibition: From Research to Industry and Markets, VP2.2.45,
Jun. 29-Jul. 2, 2009, Hamburg, Germany (Poster).


<国内学会発表>
中村昭史, 清永英嗣, 山崎寿樹, 山村幸政, 清水嘉久, 野田洋二, 美濃輪智朗, 松村幸彦「家畜排泄物の超臨
界水ガス化技術の開発」第18回日本エネルギー学会講演要旨集, 講演番号3-7-1, 2009.7.30-31, 札幌.

山崎慶彦, 井上修平, 松村幸彦, 美濃輪智朗, 清水嘉久, 野口琢史, 野田洋二, 川井良文「触媒懸濁バイオマ
ススラリーの伝熱特性」第18回日本エネルギー学会講演要旨集, 講演番号3-7-2, 2009.7.30-31, 札幌.

吉田拓也, 松村幸彦「超臨界水中部分酸化反応を用いたグルコース低温ガス化に関する研究」第18回日本エ
ネルギー学会講演要旨集, 講演番号3-7-3, 2009.7.30-31, 札幌.

上中康平, 井上修平, 松村幸彦, 宗綱洋人, 野田洋二「廃グリセリンを添加したバイオマスの超臨界水ガス
化」第18回日本エネルギー学会講演要旨集, 講演番号3-7-4, 2009.7.30-31, 札幌.

中嶋稔, 吉田拓也, 松村幸彦「各種バイオマスの水熱前処理反応特性と処理条件の最適化」第18回日本エネ
ルギー学会講演要旨集, 講演番号3-8-1, 2009.7.30-31, 札幌.

井上陽仁, 縄田大介, 高濱繁盛, 松村幸彦, 山地憲治, 山本博巳, 内山洋司「バイオマス利活用支援システム
の構築に係る研究」第18回日本エネルギー学会講演要旨集, 講演番号8-1-4, 2009.7.30-31, 札幌.

松村幸彦「学融合によるエネルギー学推進の具体的方法に関する提案」第18回日本エネルギー学会講演要旨
集, 講演番号8-1-5, 2009.7.30-31, 札幌.


<講演>
松村幸彦:「バイオ燃料の現状と未来」第3回バイオマス変換触媒セミナー「バイオエタノール製造と触媒」,
2009.7.24, 呉.


<その他> Yukihiko Matsumura: Chair, Session OA11 "New bio-based chemical platforms from biorefinery
concepts", 17th European Biomass Conference & Exhibition: From Research to Industry and Markets,
VP2.2.45, Jun. 29-Jul. 2, 2009, Hamburg, Germany.

松村幸彦:座長「セッション8:エネルギー評価・経済(エネルギー学含む) 8−1 学融合」第18回日
本エネルギー学会, 2009.7.30-31, 札幌.

吉田拓也:座長「セッション3:バイオマス等 3−8 水熱2」第18回日本エネルギー学会, 2009.7.30-
31, 札幌.



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