広大熱工学メルマガ27号(2009.6活動報告)

                     広島大学大学院工学研究科 熱工学研究室
                            松村幸彦
                            井上修平
                            吉田拓也


暑い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか。

現在、工学部の建物のリニューアルが進んでいます。これに伴って、G4棟も内部の改装が行われます。このため、10月以降、G4
棟で実験ができません。決まったのが7月に入ってからで、G4棟で実験をしている学生は大変な状況です。特に卒論生は9月末まで
に出せるだけのデータを出してしまわないと卒業ができなくなってしまいます。M2の学生にはG4で実験している学生がいないのが
せめてもの救い、でしょうか。

6月の活動報告をお送りします。今回は、相川梨紗様から寄稿をいただいています。


■ 寄稿(相川梨紗様)

こんにちは。社会人一年目の相川です。

3月に修士課程を修了した後、東海旅客鉄道株式会社に就職し、約3ヶ月の研修期間を終え、今は静岡県浜松市で働いています。

浜松では自動車でいうと車検にあたる新幹線の全般検査を行なっており、私は工場で新幹線の内部擬装を修繕する仕事に就いていま
す。

まだまだ短い期間しか働いてないのですが、夏場や冬場は厳しい環境になる工場内で体力の消耗が激しい仕事をすることの大変さを身
をもって実感し、また現場の方がどんなに辛い仕事でも手を抜いてしまうとお客様に迷惑をかけてしまうということを意識して常に質
の高い仕事をしていること、自分達が新幹線の安全で安定した運行を支えているということを誇りに思っていることを知ることができ
ました。

私も含めて、熱工の皆さんの大半も将来管理者の立場に立たれると思いますが、仕事をするときはこういった現場の大変な努力に支え
られて会社が成立していることへの感謝の気持ちを忘れないようにすることが大事だと思います。


■ 6月の学会発表、講演等

<論文・総説(査読あり)>
Takashi Yanagida, Tomoaki Minowa, Yoshihisa Shimizu, Yukihiko Matsumura, and Yoji Noda "Recovery of activated carbon
catalyst, calcium, nitrogen and phosphate from effluent following supercritical water gasification of poultry manure",
Bioresource Technol., 100(20), 4884-4886 (2009) [Epub 2009 Jun 16].

<展望・解説・カラム等(査読無し)>
松村幸彦, "超臨界水を利用した水素製造", 触媒, 51(4),264-269 (2009) "特集「水素社会の実現に向けた水素製造・貯蔵技術の進
歩」".

<国際学会発表>
Inoue, Shuhei; Matsumura, Yukihiko: Molecular dynamics approach for the effect of metal coating on single-walled carbon
nanotube, 3rd International Symposium on Nanotechnology in Construction (NICOM3), May 31-Jun. 2, 2009, Prague, Czech.

<国内学会発表>
辻本剛, 松村幸彦「高温高圧水中のメタノール酸化反応における反応熱の圧力依存性」第46回日本伝熱シンポジウム, B2-134,
2009.6.2-4, 京都.

伊藤 恭平, 井上 修平, 松村 幸彦「白金系金属含有カーボンナノチューブの合成」第46回日本伝熱シンポジウム, F-1304,
2009.6.2-4, 京都.

白井浩一, 松村幸彦, 北原博幸「ケミカル調湿システムに用いるロータリーキルン反応器の物質移動特性」第46回日本伝熱シンポジ
ウム, G-1108, 2009.6.2-4, 京都.

<その他>
Inoue, Shuhei: Session chair: Session B2 Nanofilaments, Fibers and CNT, 3rd International Symposium on Nanotechnology in
Construction (NICOM3), May 31-Jun. 2, 2009, Prague, Czech.


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